Project
1989-1990
Anjuna Rainbow Hut
アンジュナ レインボーハット
水の中に鏡を置き太陽光を反射するとプリズムのように虹色の光が発生します。
原始人が火を囲んで踊っていたように、虹を憑代(よりしろ、依代)として自分自身を理解するために踊る場所を作りたいと思いました。
2000-2002
Visionz Rainbow Hut
ヴィジョンズ レインボーハット
インドのゴアで会った友達が立ち上げたヴィジョンズというフェスティバルに参加した。
ニュージーランドの南島、タカカからフェアウェルスピット方面に車で一時間ほど行ったところにある牧場で2000年から2002年まで、毎年一月に開かれた。
パーマカルチャーを広めるためのイベントで、トランスゾーン、ライブゾーン、ヒーリングゾーンなどがあり、レインボーハットはチルアウトゾーンとして利用された。
2006-2018
Echigo-Tsumari
Rainbow Hut
越後妻有レインボーハット
Photo by Tsutomu Yamada
2013
Ibukijima Rainbow Hut
伊吹島レインボーハット
2015
Panjim Rainbow Hut
パンジムレインボーハット
インドのゴア、パンジムで行われた光についての美術と科学の展覧会
” ザ・ストーリー・オブ・ライト”での作品。
2015,2018
ChengLong Wetlands
International Environmental Art
Project
チェンロン・ウェットランド・国際環境芸術祭
2017
Bangalore Rainbow Hut
バンガロール・レインボーハット
2020
Fukuyo Rainbow Hut
福用レインボーハット
2023
Shimada Rainbow Hut
島田レインボーハット
Background
レインボーハットはダンスをする場所です。
ダンスと言っても伝統的な踊りではありません。
またプロのダンサーが人に見せるために踊る場所ではありません。
原始人が火を囲んで踊っていたような場所を作りたいと思っています。
レインボーハットで虹は焚き火のようなものです。
虹というと希望とか夢という言葉をイメージしがちですが、私はそのようなイメージを持ちたくありません。
鮮やかな色の光がゆらめくのをそのまま見たいと思います。
虹を何かのイメージ、考え、シンボルに変換してしまうことは、私(=思考)という中心を作り出すことであり、私と世界を分離する事に他なりません。
この分離は根本的な間違いの始まりであり、諸悪の根源だと考えています。
私と世界が分かれていないことは当たり前過ぎて非常に分かりにくく、論理としては理解できても実際に理解することは奇跡的なことだと思います。
しかし私が理解したいのはこの奇跡であり、矛盾を感じながらもレインボーハットを作るのはこのためです。
踊ることを通しても、自分がこの世界そのものであることを理解できると思っています。
私の観察している対象が私そのものであると理解できると思うのです。
しかし、踊ることが理解するための方法であるならば、やはり結果は思考の投影されたものに過ぎません。
何かのために何かをするといういつもの脳の罠にかかってしまうのです。
私たちは自分の思考の牢獄に閉じ込められたままです。
それゆえ目的を持ってレインボーハットを作ることは間違っていると思うのです。
これが矛盾を感じる理由です。
”私”は世界から分離したデータの集合体であると思います。
その”私”がこの世界に影響を与え、良くしようとして作り上げられたのが私たちの生きているこの混乱した世界だと思います。
それゆえ、私たちがすべきことは、社会を変えようとしたり、社会に影響を与えることではなくて、自分自身を理解することだと考えます。
私の体は 世界から分離していません。
何の目的も持たず、ただダンスをしている時、自由を感じます。
そのようなダンスができる場所を作りたいと思います。